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新英語教育研究会神奈川支部HP

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1:映画

6.2.10 ルターの放課後:ピーター・フォーク+東京の合唱(とうきょうのコーラス)
●昨日と今日、再放送がある「チェイス~国税査察官」を録画するため、古いビデオを見返した。ビデオで録画しておいても結局観ないでそのままということになりがちで、消去する前に見返して、問題なければ消し、良かったら残しておく…という繰り返し。おもしろいものですね。
1)NHKで放送されていたアクターズスタジオのシリーズでのピーター・フォーク。官僚を目指していたというのには驚いた。目の癌が見つかって子どもの頃に義眼になったことを話していた。
2)小津安二郎監督の「東京の合唱(とうきょうのコーラス)」は1931年に公開されたサイレント映画。岡田茉莉子さんのお父さん岡田時彦(30歳で結核で早世)が主演。3人の子どもがいるが、失業中。幼い長女が疫痢の心配があって入院するがお金がない。「金なんかどうにでもなるさ」と言いながら、結局は妻の着物を売り払って金を工面する。子どもが退院し、自宅に戻って、自分の着物を売り払われたと気づいた妻は夫に恨みがましい眼差しを向けるが、妻は子どもに誘われて、家族で「おちゃらかほい」をする。失業しているのだから仕方がないじゃないかと言わんばかりの夫。でも子どもたちの手前、夫婦は何も言わない。延々と、明るく「おちゃらかほい」をしながら、耐えきれず落涙する妻。しばらくして「子どもが元気なら…」と妻が気を取り直すさまが見事に描かれる。いい映画だなぁと思った。

 今日は職場で中3の生徒が10万円もする趣味の道具を買ってもらったと聞いたので、この映画と引き比べて複雑な気持ちになった。


April 19, 2003
●会報担当の感想文(その37):映画「エバー・アフター」
 能動的なシンデレラの物語。どんどん自分で道を切り開いていく強いシンデレラ。うん、これは素直に楽しめたよ。

April 14, 2003
●会報担当の感想文(その36):アメリカ映画「陽のあたる教室」
 ウッチャンナンチャンの内村光良に似ているRichard Dreyfuss主演の映画。オーラルコミュニケーション高校教科書「スクリーンプレイ」に取り上げられているので、「観たことがないんです」と言った翌日、S先生が「好きな映画です」と言って、ビデオを貸してくれた。やさしい同僚に恵まれて幸せな私。
 ところが悲しいことに、この映画、どうしても好きになれない(せっかく貸してくださったS先生に何と言ってよいものやら…)。でも嫌いな理由ははっきり言える。今のアメリカの抱える問題が如実に出ているからだ。

 音楽教師としてやってきたMr. Holland(ホランド)。作曲家として大成する日を夢見ている。ところが恋人に子どもが出来て、不本意ながら学校をやめずに生活費を稼ぎつづけなくてはならなくなる。いやいやながらやっていたホランド先生。でもだんだん生徒たちと対話していくうちに音楽を通じて伝える楽しさがわかってくる。そして生徒の側にたつ教師になる。学校が楽しくなったころに息子が耳が聞こえないということがわかりショック。子どもとも奥さんとも気持ちのすれ違い。そしてそれぞれと事件を通して和解。リストラに遭うが、最後は育てた生徒たちがホランド先生の作曲した曲を演奏し、労をねぎらう感動的なフィナーレ。
 私だって、文句いいたくない。でも最後に演奏される今日のタイトルが「アメリカ交響曲」。なんなんだ? その昔、We Are the Worldを歌ったグループ名がUSA for Africa。そのときも、その趣味の悪さに頭に来た。
 それだけではおさまらない。音楽ができないのに単位取得のためにバンドに入った黒人生徒。ホランド先生の指導でドラムが出来るようになる。その晴れ姿を観て、誇りに感じている両親。その生徒がベトナム戦争で死去。葬儀で両親が悲しむそばで、軍の兵士が死を悼んでバンバン鉄砲を撃つシーン。軍の習慣、といえばそれまで。しかしそのシーンを取り上げる、その感覚が許せない。 全米ライフル協会がサポートしているのか?
 ジョン・レノンのイマジンが挿入されても、それはおざなりでしかない。アメリカの国策や現状を肯定し、刷り込んでいく仕掛けが満ちている映画なのだ。そこが鼻につく。2003-4-6に書いた、ディズニー映画「美女と野獣」と同じ病理がここにある。明暗の対比がきつく、これでもかと感動を押しつける。濃いんだよ。こういった理由から、この映画は私は人には薦められない。それが悲しいアメリカの今の姿とダブってくる。
 そしてもう1つ残念だったのは、戸田奈津子さんの字幕(基本的に大好きなんですけど)。字幕は限界があるが、「ビューティフルボーイ」の和訳はもっと気を遣ってほしかった。
Life is what happens to you 人生というのはね、
while you are busy making other plans. 他の計画を立てていて忙しくしている間のことを言うのさ
のところです。(歌の解説はHPの左部分にあります)

April 6, 2003
●会報担当の感想文(その35):ディズニー映画「美女と野獣」 [ カテゴリ未分類 ]
 私は小さい頃からディズニーファン。小学校の頃にテレビで「ディズニーパレード」をやっていてアニメや実写ものを観て大好きになった。映画館でも実写ものの「灰色ぐまの一生」がインパクトがあって、よく覚えている。
 かくいう私は「おしゃれキャット」までのディズニー映画を認めるが、それ以降は認めていない。映画館で観た「アラジン」には展開が速くてついていけなかったし、この「美女と野獣」にもまったく期待していなかったが、一部分(野獣の思いの描き方)はよかったが、全体としては最悪。野獣を殺しにいく村の連中、まさにアメリカの今の姿とだぶってくる。
 原作にはない脚色はディズニーの得意とするところだ。童話にある「毒」を抜いてしまうので、よく批判されてきた。しかしこの「美女と野獣」では原作にないのに、野獣が刺されてしまう。瀕死の野獣のそばで悲しむ主人公のベル。そこまでやらなくても、という過剰演出。アメリカの病がこの作品にはあふれている。この作品を人に薦める気にもならないし、ましてや子どもの目には触れさせたくない。観るなら「ピノキオ」「メアリーポピンズ」「眠れる森の美女」「おしゃれキャット」「101匹わんちゃん」(もともとの古い方)だな。

April 5, 2003
●会報担当の感想文(その34):映画「紅の豚」
 昨日「紅の豚」を観た。ジーナ役の加藤登紀子さん。まさにこの映画はおトキさんのための映画だなーと感じた。ご主人の藤本さんは昨年亡くなってしまったが、おトキさんはご主人に尽くし続けてきた。そんなおトキさんがアニメの中で飛行機乗りに惚れられる素敵な女性になっている。
 「救い」っていうのはこういうことなんじゃないかな。表現が救いになる。ひとりの女を救うことが「普遍」につながる。宮崎駿は男気があるなー。

■2008.12.01  ルター、学校へ行く(私立高の4年目その21):高3の授業で映画『スーパーサイズ・ミー』
今日は高3の授業で2004年のアメリカのドキュメンタリー映画『スーパーサイズ・ミー』(Super Size me)を観た(残念ながら前半のみ)。監督・出演のモーガン・スパーロックが一日3回、30日間、マクドナルドのファストフードだけを食べ続けたらどうなるかを記録した映画(詳しくはWikipediaを参照してください)。
私自身はファストフードはほとんど食べない。職場にも雑穀米ときんぴらゴボウ、大豆とひじきの煮物などを持参。健康には気をつけている方だと思う(よく風邪はひきますが…)。モーガンさんの彼女はvegan(完全菜食主義者)だという紹介があったので、イギリス人のS先生のワークシートには「veganとはどんなひと?」というクイズが載っていた。この3年ぐらいは外ではお肉を食べるが家では食べていないので「臨機応変・不徹底な菜食主義」で過ごしている。中学の時はお肉が好きで給食の時に「お肉もっと入れて!」と言っていたらしく、それをクラスメートの男子のTくんに「お肉お肉!」と囃されてしまったくらいだったのだが…。ま、ファストフードや肉食は避けるにこしたことはないでしょう。シュタイナーも宮沢賢治も、そしてヴォルテールまで菜食主義。そういうことを知って、私もできる範囲でまねっこしております。
映画の中でおもしろいなーと思ったのはマクドナルド・ダイエットという言葉。マクドナルドの食事で太ろうという企画なので、多くの生徒たちがイメージする「ダイエット」とは意味がずれている。ダイエットは「食べ物」の意味なのでa high-fat diet「脂肪分の高い食事」という言い方も辞書に載っている。「食餌(しょくじ)療法」という意味もあるが、痩身やシェイプアップという意味ではない。
●追記:午後、テスト問題を作りながら、FM横浜を聴いていたら『焼肉特集』で、お肉が大好きな2人がデュエットする「肉汁物語」という歌が流れてきた。なんだか宮沢賢治の短編『ビジテリアン大祭』のなかで、ビジテリアン(=ベジタリアン)の人たちを妨害する食肉業者の人たちのことを思い出してしまったよ。


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